不同沈下を防ぐ地盤調査の重要性

不同沈下とは?

力をかけてもまったく変形しない地盤はありません。

建物が一様に沈下しさえすれば問題にならないことが多いのですが、一様でない沈下が起こると壁にひびが入ったり、ピサの斜塔のように建物全体が傾斜することがあり、これを不同沈下と言います。

沈下が発生して基礎が水平である状態を維持できなくなると、沈下の度合いが大きい部分に荷重が集中し、2つの重大な問題をもたらします。


1.荷重にばらつきが生じ、特定の部材に過大な負担がかかる。 2.沈下している部位のさらなる沈下が助長される。

地盤事故は火事より多い!

ご入居後に発生する問題点の中で、最も多いのは「水漏れ」ですが、その次に多いのは、何であると思われますか?

あまり知られていないことなのですが、それは「地盤の不同沈下」なのです。

不同沈下が起こると、あなたのお住まいに


・ドアが閉まりにくくなる
・サッシの鍵がかからなくなる
・窓が開けにくくなる
・排水が流れにくくなる
・外壁、内壁に亀裂が入る

といった被害が現れます。

そしてなんと、火災事故は、1000件に対して4〜5件程度発生するというのが通説ですが、
地盤事故はなんと1000件に10件以上も発生しているという調査結果もあるのです。

●「欠陥住宅110番」に寄せられた苦情件数!!
   〜地盤に起因する問題が非常に多いことが分かります〜

なぜ不同沈下は起こるのか?

軟弱地盤のため 盛土内にガラが
混入していたため
用壁の埋め戻しが
緩かったため
旧水路の埋め戻しが
不十分だった

不同沈下が起きた結果

目に見えないところでこんな問題が起きているなんて!
左:亀裂が発生 右:離れてしまっている 束柱が外れている コンクリート杭が割れている
家が傾いた結果、こんな被害も!

住まいを守る「法律住宅瑕疵担保履行法」スタート

新築住宅の発注者や買主を保護するために、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(瑕疵担保履行法)が平成21年10月1日に施行され、新築住宅の請負人、売主に資力確保処置(保険への加入または保証金の供託)が義務化されました。
新築住宅の場合、工事中に国土交通大臣から指定された保険会社の専門検査員(建築士)による検査が実施されるようになりました。
地盤に関する事故の増加により、地盤調査が重点確認事項になりました。

地盤改良が必要な土地(軟弱地盤)とは?

瑕疵担保履行法により、地盤調査が重点確認事項となったため、建築前に専門の地盤調査会社による検査が実施されることになりました。

地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)の結果、地表面下10mまでの地盤に泥や多量の水を含んだ常に柔らかい粘土、砂、腐植土等から成る軟弱地盤であると判定された場合、地盤改良が必要となります。
 
軟弱地盤の分布地域は、海岸低地や砂堆・砂丘・扇状地などの地形的凹所をなす低湿地に位置することが多く、日本の都市の多くは軟弱地盤の上に発達しているため、注意が必要です。

新しい地盤調査

そこで地盤を科学する「スクリュードライバー・サウンディング試験」(以降SDS試験)の誕生です。

SDS試験は、従来のSWS試験を改良したもので0.25mごとに摩擦抵抗を補正し、載荷荷重を段階的に加えながら負荷(トルク)と沈下速度を測定します。そのデータから分析グラフを作成して、土質を判断する事が可能になりました。

SDS試験を行うと
腐植土の判別ができ、地盤事故を防止することができます。
過圧密粘土を判別し不要な地盤改良を減らすことができる。

スクリュードライバー・サウンディング試験とは

スクリュードライバ・サウンディング試験(以下SDS試験)は、日本住宅保証検査機構(JIO)と東京都市大学が共同開発した画期的な試験法です。

スウェディング式サウンディング試験(以下SDS試験)を改良したもので、従来のロッドの載荷「荷重」のみならず、ロッドに回転力を与えてロッドの「回転トルク」と1回転あたりの「沈下量」の三要素を同時に測定できます。

これらのデータを解析することにより、沖積層、洪積層、腐植土層の土質を判定すろことができる。

「SDS試験」の特徴

1.SWS試験並みの調査費で標準貫入試験(ボーリング調査)並みの精度で土質の判定ができる。
2.SWS試験では、わからない過圧密粘性土を判別できる。
3.表層盛土を貫入し摩擦の影響をなくすことで、地盤を正確に測定できる。
4.腐植土の判定ができ、地盤沈下のリスクを正確に把握できる。
5.土質判定により「液状化判定」ができる。

液状化判定に「SDS試験」

SWS試験やレイリー波探査(表面波探査)では、地盤の強度は測定できても軟弱系の「沖積層」、超軟弱地盤の「腐食土層」を判別することは困難でした。その結果、住宅建設後に予期せぬ不同沈下や液状化の被害がしばしば起きていました。

SDS試験で正確な土質判定を行うことで、各土層ごとの液状化の可能性や地盤全体の液状化の程度を判断できるようになりました。

土質判定ができることは、土質の情報不足による判定ミスを回避して、将来の地盤に関するトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。

調査価格

「SDS試験」1ポイント  25,000円〜(サンプリング、液状化判定書含む)
 ※詳細な解析には別途料金が必要です。

【参考】代表的な地盤調査方法の比較
地盤調査方法
SWS試験
戸建の地盤調査で使われる一般的な試験。手動式と、半自動・全自動があります。
ボーリング調査
高性能ですが高額なため、主にビルやマンションで使われます。
SDS試験
低料金でボーリング調査並みの土質判定が可能な新技術です。
調査料金  安価 △ 高価  安価
土質判定 △ 不詳  極めて正確  概ね正確
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